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JA成田市


JA成田市広報紙「みのり」掲載(毎月1回発行)
花と遊ぶ『遠山野草園の四季』著者・安達廣子(小菅)

ミセバヤ(ベンケイソウ科) 第211章 2018年新年号

 昨年の秋に、ミセバヤを植木鉢から3株地植えにしてみました。日当たりと風通しの良い場所で、なんだか嬉しそうです。紅色の花が他の植物に溶け込んでいました。
 和名見せばやは、「見せたい」という意味で、その花の優雅な美しさに由来しています。別名タマノオとも言われます。1株から多数の茎が出て、茎が垂れたまま30㌢程に伸びます。上に伸びるのではなく、下へと垂れるのです。茎の先に淡い紅色の小花を多数つけ球状になります。葉は3枚輪生で、肉厚の扇形です。日本古来の植物として、親しまれている多肉植物です。殖やし方は、株分けとさし芽で簡単に殖やすことができます。10年程前、北海道根室半島の海岸の岩場で、自生しているミセバヤを見たことがあります。年々、自生地は、絶滅が危惧されているそうです。
 先日、久住地区土室の友人宅でミセバヤに出会いました。一段高くなった岩の上や、ハンキングバスケットから垂れ下がった紅色の花に、魅了されてしまいました。植物はすべての条件が満たされると、こんなにも美しく生育できるのですね。あまりにも素晴らしかったので、何枚も写真を撮りました。

  みせばやを誰に見せよか紅の色
  

ヤツデ(ウコギ科) 第212章 2018年2月号

東屋の入口に、2㍍以上のヤツデがあり、白い小花が集まり丸い房になって咲いています。白い色の花と、長さ30㌢位の緑の大きな葉とのコントラストが似合っています。
 和名八手は、葉が複数に大きく切れ込み、「八」は、縁起の良さからの命名です。熟すと黒い実になり、子供達が空気鉄砲の玉として遊んだりしていました。別名テングノハウチワと言われ、葉の形はまるで天狗の羽うちわのようだからです。日本原産の常緑低木で、古くから冬に咲く庭木の花として親しまれています。冬でも花をつける生命力の強さで、邪気などの侵入を防ぐ力があるとされています。「千客万来」など縁起を担いで、玄関先や門の脇に植えられたり、目隠し用の庭木にも利用されています。薬用部分は葉で、細かく刻み日干しにし、去痰薬の原料になります
 最近、ヤツデの葉を見ると、葉の切れ込みを、数えるような習慣がついてしまいました実際には、7裂、9裂の奇数が多く、8裂はなかなか見つけられません。その周辺には、鳥が実を食べ種子がまかれ、ヤツデの苗が育っています。苗を鉢に移しかえて、茨城県の小学校時代の友達にあげる準備をしました。

  つやつやと大きなうちわ花八つ手


ジンチョウゲ(ジンチョウゲ科) 第213章 2018年3月号

今年は、例年になく寒い日が続き雪が降ったりして、ジンチョウゲの蕾はかたいです。蕾は匂わないので、咲くのが待ち遠しいです。
 
和名沈丁花は、香木の沈香の香りと、丁子のような花を咲かせることが由来です。別名チンチョウゲやチョウジとも言われます。中国原産で室町時代に渡来したようです。去年の暮から蕾はついていましたが、開花は春の彼岸の頃です。蕾の外側は紅紫色で、内側は白色の花が咲きます。花は小さく地味ですが、甘い香りを漂わせ、秋のキンモクセイとともに『香り千両』の花です。シロバナジンチョウゲやフクリンジンチョウゲもあります。形の良い球状の樹形になる常緑低木です。挿し木ではつきやすいが、移植は難しい木です。梅雨の頃、若い枝を15㌢程に切り取り、葉を少し残し、植木鉢に挿すと簡単に殖やせます。
 2月下旬、ジンチョウゲに合いに大清水と堀之内の友人宅を訪れました。両家とも咲くまでは時間がかかりそうです。友達は、「この木は、寿命が短く何年かすると枯れちゃうので、近くに挿しておくの」と言っていました。春の彼岸には、お墓と仏壇に花いっぱいのジンチョウゲを手向けようと思っています。

  庭先にほのかに香る沈丁花


チューリップ(ユリ科) 第214章 2018年4月号

 春を代表するチューリップは、花も葉もシンプルで人気がある多年草です。我が家では、地植えや鉢植えで春の到来を待っています。
 和名鬱金香(ウツコンコウ)は、江戸時代後期に渡来された頃の名前で、花の香りがウコンのようであることに由来します。これに変わり、チューリップはトルコ語で「頭巾」を意味し、頭に巻くターバンに花の形が似ていることで命名が定着したようです。オランダを中心に品種改良され、種類も多く色も赤、紫、黄、絞りと多彩です。入学式の頃、学校の花壇では、ピカピカの1年生を迎えています。6月頃に葉が黄色くなると、球根を掘り上げ乾燥させ、秋に植えつけます。4月4日から、佐倉チューリップフェスタが始まり、百花繚乱が楽しみです。新潟県や富山県が主な産地で両県の県花にもなっています。
 去年の秋、3歳の孫娘とチューリップの球根を地植えにしてみました。そして、2人で手拍子をしながら、『チューリップ』の歌を大きな声で、何度も歌いました。

 ♪さいた さいた チューリップの花が
   ならんだ ならんだ 赤 白 黄色
    どの花見ても きれいだな♪


  チューリップ赤咲き初めし孫笑う


キバナカタクリ(ユリ科) 第215章 2018年5月号

 日本に自生するカタクリは紫色の一輪草ですが、10日ほど遅れ、塚の上のキバナカタクリが咲き出しました。花の色は黄色ですが、反り返った6枚の花びらの形は似ています。
 和名黄花片栗は、日本原産のカタクリとは別種で、花の色は黄色で花の形が似ているのが命名の由来です。アメリカやカナダの山地に自生するキバナカタクリは、日本には園芸用として入って来た品種です。日本のカタクリと区別するため、西洋カタクリと呼ばれることもあります。北米原産のキバナカタクリは一つの茎に二輪三輪の花をつけたりすることもあります。日本のカタクリの花の開き具合は、天候や気温に左右されますが、黄花は環境に左右されず、花数も多く大型で育てやすいです。葉は楕円形で葉紋はなく、高さ25㌢ほどの鱗茎植物で、耐寒性もあります。
 4月初旬、堀之内の友達から、夜メールが来ました。「黄花カタクリを湯上りに外で見て来ました。夜なのに元気に花びらを反らして咲いていましたよ」と。「
2230分、私もカタクリを見ると、昼と同じに反り返っていましたよ」と、送信しました。朝から晩まで寝る間もないキバナカタクリには驚きました。

   木漏れ日に黄花片栗光ってる


ユリノキ(モクレン科) 第216章 2018年6月号

 家の東側に高さ30㍍もあるユリノキは、我が家のシンボルツリーです。とても早く伸びる高木で、80年位前に、明治生まれの義父が旧御料牧場にあった苗木を植栽したそうです。 和名百合の木は、花の形をユリの花にたとえたことに由来します。またチューリップに似た花形から、英名ではチューリップツリーと呼ばれています。別名ハンテンボクと言われ、葉の形が羽織と半纏(はんてん)に似ているので名付けられたそうです。北アメリカ原産で、明治初期に日本に渡来した落葉高木です。開花期間は、5月の連休頃から20日間と長く、湯のみ茶碗ほどに大きい花です。花びらは淡緑色の下部に、広い濃いオレンジ色の帯をしめ、美しくアクセントになっています。茂った葉の間に咲くので気づきにくいです。八千代市ゆりのき台の街路樹にもなっています。 昭和52年、成田史談第22号に義父は、『旧御料牧場の樹木点描』と題し「ゆりの木」のことを書いています。三里塚御料牧場の場長官舎前に目廻り1m以上の大木があった。この木は明治の初めアメリカより渡来、当時東京目黒区に農商務省の林業試験場に移植、観賞用街路樹用として栽植・・・・・・ (以下省略)

  百合の木や五月の空に凛と咲く


過去の花と遊ぶ『遠山野草園の四季』はこちらから
平成29年度みのり掲載分
平成28年度みのり掲載分
平成27年度みのり掲載分
平成26年度みのり掲載分
平成25年度みのり掲載分
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平成23年度みのり掲載分
平成22年度みのり掲載分


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