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JA成田市


JA成田市広報紙「みのり」掲載(毎月1回発行)
花と遊ぶ『遠山野草園の四季』著者・安達廣子(小菅)



ピラカンサ(バラ科) 247章 2021年 新年号

 「あなんなに赤い実がいっぱいついてるよ」
 「ピラカンサだよ。私もさっきみたよ」
たぬき塚に、3㍍程の木が赤い実を鈴なりにつけ人目を引いています。
 和名は常盤山査子(ときわさんざし)で、春に白い小さな花が密に咲き、秋にできる赤い実がサンザシに似て常緑であることが命名の由来です。学名はピラカンサで、一般的には学名で呼ばれています。また、ピラカンサスとも言われています。原産地はヨーロッパや中国で、日本には明治時代に渡来しました。春に開花する花は白く観賞価値が高く、秋には花後に丸くて赤い実がたわわになり、葉は濃い緑色で光沢があり、年間を通して楽しめます。主に、赤、オレンジ、黄色の実をつけます。常緑性、耐寒性強く刺があるので、用途は防犯上から生け垣、庭木、鉢植え等に利用されています。
 下方の友達の家でも、ピラカンサの赤い実を見つけました。「何で、ピラカンサの実は他の実に比べて、遅くまで残っているのかね」「鳥は美味しい実から食べるよ。食べてみて」と言われ、ナンテン、センリョウ、ピラカンサの順に食べてみました。私には、どれも美味しくなく吐き出してしまいました。

 ピラカンサひよどり群がる集団で


オキザリス・パーシーカラー(カタバミ科) 248章 2021年 2月号

 去年、下方の友達からオキザリス・パーシーカラーの鉢植えを頂きました。冬の花のない時期に次々と開花し、小さな球根は自然分球で鉢を覆うように白い花を咲かせます。
 オキザリスは、ギリシャ語の「すっぱい」の意の「オクシス」にちなみ、葉にシュウ酸を含む酸味があることが命名の由来です。一般にカタバミ属の園芸品種をオキザリス呼び、品種名はパーシーカラーです。原産国は南アフリカで、花は白の5弁花で、花の縁がほんのり色づきます。蕾の時は、紅白のねじり飴のような形をしています。細く繊細な葉は、他のオキザリスに比べるとかなり草姿が異なり葉は分枝して、草丈は15㌢程の多年草です。丈夫ですが、耐寒性はあまり高くないので、普通は鉢植えで育てます。花は日が当たると開き、天気の悪い時には閉じます。
 うっかりして、外に置いといたオキザリス・パーシーカラーは、霜にあたりすっかり元気をなくし枯れていたので、私はびっくりしました。「ごめん、ごめん。寒かっただろうね」とひとり言を言いながら、急いで霜の当たらない暖かそうな軒下に移しました。春には芽が出てくるといいなあ!

 オキザリス白花咲いて日向ぼこ

カレバショウ(バショウ科) 249章 2021年 3月号

 冬の野っ原で目に付いたのが、4㍍程のカレバショウです。大きな葉が季節ごとに見せる表情の変化に注目すると、どの季節も素晴らしい存在感があります。花芭蕉は夏の季語、破芭蕉(ヤレバショウ)は秋の季語、枯芭蕉は冬の季語です。
 和名枯芭蕉は、青々と天に向かって広い葉を張っていた芭蕉も、次第に風や日に破れ、やがてすっかり枯れ果てて茶色になってしまうのが命名の由来です。冬枯れという言葉を実感させ、見る影もなく垂れ下がった葉は、季節の移ろいを感じさせてくれます。英名をジャパニーズバナナと言いますが、中国原産で、日本の中国地方以南の暖地では、観賞用植物として普通に栽培される宿根性の大形多年草です。冬、休眠期に入り地上部が枯れたようになりますが、根は生きていますので、2月中旬、カレバショウの写真を撮りました。
 「昔、バナナの木と言っていたのが、このバショウだよね。沖縄や奄美大島の芭蕉布は、有名だよね」「明治生まれの義父が植えたバショウは、特に手をかけずとも、放置しておいたら大きくなってくれたんだよ」と言って、大清水の友達と、昔話に花を咲かせました。さすが枯れても王様です。

 野草園ひときわ目立つ枯芭蕉

ヒヤシンス(ユリ科) 250章 2021年 4月号

 2月中旬、たぬき塚の斜面に4㌢程の小さなヒヤシンスを見つけました。その中に2㌢位の青紫色の花がありました。嬉しくて斜面に寝転んで眺めていました。
 ヒヤシンスは、学名のヒヤキントスからの転訛(てんか)で、ギリシャ神話の美少年ヒヤキントスに由来します。別名はニシキユリです。ヨーロッパ原産で、日本には江戸時代末期に渡来し、観賞用に栽培されました。ヒヤシンスは長さ20~30㌢のスイセンに似た中心から太い花茎を伸ばし、下から順に多数の花を咲かせ春の甘い香りの多年草です。秋植え春咲きの代表的球根草花で、水栽培にも適しています。25年程前に球根を地植えにし、特に水やりや肥料はしませんが良く育っています。ヒヤシンスは一度植えたら、基本的には植え替えは不要のようです。
 下方の友達は、ヒヤシンスを花壇や鉢植えで育てています。花は青紫色が基本のようでしたが、鉢植えの花は、白、黄、紅、桃色等輝いているその色は、みんな違ってとても新鮮でびっくりしました。茎が短く、葉はすべて根生(こんせい)するので切り花には適しません。水栽培にすると、花が見事に咲きます。

 たぬき塚待ちわび咲いてヒヤシンス

ドウダンツツジ(ツツジ科) 251章 2021年 5月号

 家を囲むようにドウダンツツジが咲いています。白い小さな可愛い花なのでいつもはあまり気にも留めませんが、咲き出すとやっぱり嬉しいものです。「今年もきれいに咲いたね」と独り言を言っています。
 和名満天星躑躅(どうだんつつじ)の満天星の標記は、中国語名をそのまま引用しています。日本ではドウダンは灯台(とうだい)の転訛(てんか)で、枝の分かれ方が、3本の木をひもなどで結び合わせ、上下を拡げて油皿をのせる、結び灯台の脚に似ていることに由来します。新芽と同時に若葉の間から四方に枝垂れて咲く、スズランに似た白いつぼ状の花を、びっしり咲かせます。我が家の剪定時期は、花が終わった5~6月頃で、翌年の花芽を付け始める前に刈り込みます。落葉低木で、刈り込みに強いので、生け垣や庭木としてよく植栽されています。
 平成9年に母屋を新築したので、11年にドウダンツツジ200本を家の周りに植えました。立派に育って、毎年見事に白い花をたくさん咲かせてくれます。秋には、真っ赤な紅葉が楽しめます。あれから20年以上もたちます。4人の孫たちに「ばあちゃんが植えたドウダンツツジだよ」と教えてあげたいです。

 満天星(どうだん)に我が家の歴史花の群れ

ホオノキ(モクレン科) 252章 2021年 6月号

 玄関前の塚の端に、我が家のシンボルツリーの大きなホオノキが立っています。門道を入ると、正面に20㍍もあるその木は、「ようこそ遠山野草園へ!」と招いているようです。
 和名朴の木は、若葉がカシワのように、大きな葉に食べ物を盛り付けたり、包んだりしたことが命名の由来です。別名オオガシワとも呼ばれています。日本特産の広葉樹の中では最大級の大きさで、高さは30㍍以上もあり、幹の直径は1㍍もあります。葉は互生し枝先に集まり30㌢以上になり、花も大きく特徴的で20㌢にもなります。花は広い葉に隠されてしまい下から見上げると良く見えません。遠くから眺めると、濃い緑の葉と、ハスの花のような大きな白い花は、中心部のしべも独特の形をして絶妙なコントラストです。落葉高木の為、秋には大きな葉がたくさん落ちます。
 母屋を新築するのに、平成7年にホオノキの根元から30㌢程上を切りました。今では、切り株から15本もの木が立ち上がっています。蕾が開花すると、甘い香りがしますが、間もなく落ちてしまうので、シャッターチャンスは難しいです。数年前、朴の葉をかたどった大皿の焼き物を作ったのを思い出しました。

 朴の木や葉を広げてる隠れ花

ノビル(ユリ科) 253章 2021年 7月号

 安達ヶ原を散策すると、あっちにもこっちにも背の高いノビルが目立ちます。60㌢位で、茎は中空で日当たりが良く柔らかい土地を好んで生える多年草です。
 和名野蒜(のびる)は、野に生えるヒルの意味で、ヒルはネギ、ニンニクなどの総称で、かめばひりひり口を刺激することが由来です。葉は線形で引き抜くと、根に白い球状の鱗茎があり大きさは1~2㌢程です。主に若葉と鱗茎を食べます。春の、代表的山菜の一つで、古来、薬草として用いられ、体が温まり滋養強壮に役立ち、ニンニクやネギのような風味があります。手軽に採る楽しみもあり、大物を見つけると嬉しかったです。花は球状に集まって咲くが、ほとんどの花は咲かずにムカゴになり落ちます。生食できるので味噌を付けたり、きざんで薬味にしたり、天ぷらにもします。
 6月初旬、塚の下の方に咲くノビルの花を見つけたので、大清水の友達と一緒に「珍しい花だね」と喜びました。7月2日には、成田市生涯大学院3年生の園芸講座があります。「野に遊ぶ~食べられる野の草~」です。その中の一つで、ノビルの映像を見ながら楽しい授業を展開したいです。

 塚の隅白き清楚な野蒜花

オオニンニク(ユリ科) 254章 2021年 8月号

 2年ほど前から、オオニンニクを育てています。花の色は、白から薄紫色で、地下の鱗茎は大きくその中に小鱗茎が入っています。
 和名忍辱(ニンニク)は、耐え忍ぶという意味の忍辱という仏教用語が命名の由来です。別名オオヒルやツルクビとも言われます。大形で葉が曲がりくねって、むかごも大きく、苞も長くて大きく鶴に似ているからです。香りのもとである「アリシン」には、疲労回復や殺菌作用があります。薬用部分は鱗茎で、生薬名は大蒜(タイサン)で、生食するか焼いたり約酒にします。オオニンニクを食べると、、ニンニク特有の臭いは弱いです。6月下旬、掘り起こしたニンニクは作業場の軒下に吊り下げています。ニンニクの生産量は中国がダントツ多いです。スーパーなどで販売されているニンニクは、中国産のものが多く値段も安いようです。
 8月5日には、成田市生涯大学院一年生の園芸講座があります。『野に遊ぶ~身近な薬草~』です。その中の一つでオオニンニクを取り上げます。ニュータウンの友達と一緒に、メジャーで測ると、オオニンニクは高さ約2㍍、茎頂のむかごは直径13㌢もありました。みんなは、さぞかしびっくりすると思います。

 大蒜(ニンニク)は真っ直ぐ伸びてくす玉か




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