遠山野草園Toyamayasouen

遠山野草園
2025.04.24

イワヒバ(イワヒバ科) 第298章 2025年4月号

2年程前に、取香の友達からイワヒバを頂きました。日当たりが良く湿り気のある場所に植えました。家のイワヒバが無くなってしまったので、とってもうれしかったです。
和名岩檜葉(いわひば)は、岸壁または岩上に生えヒバに似ていることが命名の由来です。イワヒバ科に属するシダ植物の一つです。江戸時代から愛好家が観賞用に栽培し続けている古典園芸植物で常緑の多年草です。葉の表面は濃い緑色ですが、乾燥すると水分を吸収できないので丸くなってしまいます。別名イワマツとも呼ばれます。成長速度がかなり遅いため、ゆっくりと大きくなっていくので、寿命は100年にもなります。私たち人間もイワヒバにあやかりたいものです。イワヒバは明るい半日陰を好むため、直射日光を避けながらも光が届く場所で管理するのが良いです。
大清水の友達の家のイワヒバは高さ30㌢程もあります。池の上にどっしり構えて立派です。何十年も前からあるそうですが、環境条件が良いのか、理想的な日当たりで、一貫して土壌の湿度が保たれているようです。私は、小さな葉が密集して生え、野趣に富んだイワヒバを観察するのを楽しみにしています。

雨降って緑広がる岩檜葉や

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