遠山野草園Toyamayasouen

遠山野草園
2021.10.20

カンナ(カンナ科) 234章 2019年12月号

庭の隅に晩秋でも、鮮やかな黄色のカンナが咲いています。真夏の炎天下でも、大きな葉の間から元気に花を咲かせていました。カンナは、花期が長く、盛夏の頃から晩秋、初冬まで咲き続けます。
和名カンナは、学名のカンナがそのまま和名になったものです。原産国は熱帯アメリカで、明治時代に日本に渡来しました。暑さに強く真夏でも、色鮮やかな花を咲かせます。花の色は赤、白、ピンク、オレンジ、黄色等ですが、一般的には赤や黄色が多いです。高さ1.5㍍位の太い茎が直立し、葉は芭蕉に似て大きく、緑色や赤銅色です。茎の先端に15㌢くらいの唇形花をつけますが、花弁に見えるものは雄しべが変化したものです。本当の花弁は、がくの内側にある小さな先の尖った部分なので、その為に、切り花にはむきません。
広く大きな葉は、冬には枯れますが、地下茎が残り、毎年発芽して花を咲かせる多年草です。植えっぱなしでも、毎年殖え判を咲かせて、育てやすい植物です。今年も、川栗地区や小菅地区の日当たりの良い道路沿いには、赤や黄色のカンナが私たちの目を楽しませてくれました。

燃ゆるよう夏・秋・冬とカンナ花

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