ヒマワリを小さくしたような黄色いキクイモが、秋の野草園を彩ります。庭のテーブルや東屋の周り、コゴミの中にも群生しています。草丈2mにもなり、道端や荒れ地で野生化している大型の多年草です。
和名菊芋は、キクに似た花が咲き地中にイモができることが由来です。別名アメリカイモ、ブタイモとも呼ばれます。北アメリカ原産の帰化植物で、戦後の食糧難の頃に各地で植えられました。根茎の先にショウガに似たイモができます。これが食料になるため栽培され、食糧難が去ると急速に忘れられたようです。通常のイモ類と異なりデンプンはほとんど含まれていません。地中にイモのできないイヌキクイモもあります。最近では、血糖値やコレステロールを下げる健康食品として広がっています。今年の3月、松崎のレストランでキクイモの味噌漬けや素揚げ料理をいただきました。初めて食べましたが、おいしかったです。
花が終わると地下茎が膨らみイモが大きくなります。収穫時期は冬季で、上部が枯れた頃がタイミングです。たくさん収穫してキクイモの効能を味わいたいと思います。
秋深し菊芋の花乱れ咲く