遠山野草園Toyamayasouen

遠山野草園
2021.10.20

キバナカタクリ(ユリ科) 第215章 2018年5月号

 日本に自生するカタクリは紫色の一輪草ですが、10日ほど遅れ、塚の上のキバナカタクリが咲き出しました。花の色は黄色ですが、反り返った6枚の花びらの形は似ています。
和名黄花片栗は、日本原産のカタクリとは別種で、花の色は黄色で花の形が似ているのが命名の由来です。アメリカやカナダの山地に自生するキバナカタクリは、日本には園芸用として入って来た品種です。日本のカタクリと区別するため、西洋カタクリと呼ばれることもあります。北米原産のキバナカタクリは一つの茎に二輪三輪の花をつけたりすることもあります。日本のカタクリの花の開き具合は、天候や気温に左右されますが、黄花は環境に左右されず、花数も多く大型で育てやすいです。葉は楕円形で葉紋はなく、高さ25㌢ほどの鱗茎植物で、耐寒性もあります。
4月初旬、堀之内の友達から、夜メールが来ました。「黄花カタクリを湯上りに外で見て来ました。夜なのに元気に花びらを反らして咲いていましたよ」と。「22時30分、私もカタクリを見ると、昼と同じに反り返っていましたよ」と、送信しました。朝から晩まで寝る間もないキバナカタクリには驚きました。

   木漏れ日に黄花片栗光ってる

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