遠山地区は、クリの生産量が多く、我が家では、昔から栗を栽培しています。今年は、9月1日にクリの出荷をしました。品種は、丹沢と筑波です。早朝からクリを拾いJA遠山支所に軽トラで8時までに搬入しました。
和名栗は、黒い実を意味するクミの転化が由来です。落葉高木で、花期は6月頃です。枝の上方に淡黄色の多数の雄花が穂状に咲き、その下に雌花が数個咲きます。穂状の花が垂れ、特有の香りを放しています。秋に、刺のあるイガの中に、1~3個の実が入っていて熱し、イガが裂けて実が落ちます。落ちたばかりのクリは、本当にピカピカに光っています。「おお、いいクリだ」と叫んでしまいます。品質の良いクリを作るには、何回も下草を刈ったり、消毒したり、剪定したりして年間を通して栗畑の管理が必要なのです。
薬用部分は、イガと渋皮は秋に、葉は夏に採集して日干しして粗く刻み、紙袋に入れて保存します。消炎作用があり、うるしかぶれ、あせも、やけどなどに外用します。クリは、縄文時代にもあり、古くから食糧とされてきました。現在では、ゆで栗、栗ご飯、栗の渋皮煮、栗羊羹など用途が多く重宝しています。
畑の中落ちしばかりの栗の艶