遠山野草園Toyamayasouen

遠山野草園
2021.10.20

ケイオウザクラ(バラ科) 第202章 2017年4月号

栗畑の隅に、2m以上もあるケイオウザクラが3本並んでいます。3月に入っても薄紅色の蕾はなかなか開きませんでしたが、やっと、彼岸が近づくと咲き出しました。
和名啓翁桜は、名付け親の啓太郎の一字をとって啓翁桜と命名されました。名前の由来は、昭和5年、福岡県久留米市山本の良永啓太郎さんが、中国系のミザクラを台木にし、ヒガンザクラの枝変わりとして誕生させたのです。花は、5弁花で、花期は、3月中旬~下旬頃までです。枝の伸びが良く、枝を切り込んでも弱らず、切り花用に適しています。太い幹はなく、形の良い枝が何本もまとまって、一つの株を作っています。山形県のケイオウザクラの促成栽培は有名で、12月中旬~3月頃まで、真冬満開に咲くので、お歳暮や正月用の贈答に人気があります。
3月16日に、成田さくらの里のさくら祭りに行きました。山長の『平成の花咲か爺さん』達と、お茶を飲みながらの桜談義でした。我が家のケイオウザクラは、4年前にさくらの里から貰った物です。昨年、生涯大学院の同窓会で、講演後に、山長から一枝ずつ頂き、思い出の桜になりました。

銀蘭や清楚に咲きし白き花

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