6月10日夕方5時、下総地区倉水の友達が、「あと数日でゲッカビジンが咲くよ」と、高さ1.5㍍程のゲッカビジンの鉢を持ってきてくれました。メキシコ原産の常緑多肉植物です。
和名月下美人は、昭和天皇が皇太子だった頃、台湾を訪れた折、名を問われた田健次郎総督が、とっさに答えた「月下の美人」が名前の由来です。蕾の時は下を向き、開花日が近づくにつれ上に立ち上がり芳香を放し、直径20㌢もある白い花を咲かせます。開いた花は重なり合った薄い花びらの根元に長く突き出した雌しべがあり、その周りを取り囲むように雄しべがびっしり付いています。一晩だけしか花を咲かせないのが特徴です。上品な香りを放し、翌朝にはしぼみその後二度と開くことはありません。美人薄命のようです。
13日午後7時、ゲッカビジンが咲き出しました。私が、「わあ、きれい、みんな見てよ」と、大声で呼びました。家中大騒ぎで写真撮影が始まりました。孫娘は花の隣でポーズをとっていました。花の力の偉大さに驚きました。夜12時を最大に、段々しぼんでいきました。早朝6時、しぼんだ花びらをキュウリの酢の物に入れ美味しくいただきました。
月下美人幻想的な一夜花
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