この頃、車に乗っていて目につく花は、サルスベリです。家の門の入り口に、高さ8mもあるサルスベリがあります。春に伸びた枝の先端に淡いピンクの花がこんもりと咲き出しました。嬉しくて、毎日眺めています。
和名猿滑は、樹の肌がなめらかなため、木登り巧みな猿も滑りそうに見えるのが由来です。実際には滑ることなく簡単に登ってしまいます。夏から秋にかけて百日間もの間、紅の花が咲き続けることから「百日紅(ひゃくじっこう)」とも呼ばれます。開花期が長期間となることから風流な名前が付いています。中国南部が原産地で、褐色の樹皮はつるつるしていて、はげやすいです。6枚の花弁は円形で縮れ長い柄があり、普通は紅色ですが、白、淡いピンク、紫紅色等があります。庭木として身近な花ですが、寺社で良く見かけます。
小菅のご夫妻から、何十年も前に頂いた淡いピンクのサルスベリは、毎年、我が家の夏を彩っています。自然が好きだった義父は、サルスベリのことを「百日紅、百日紅」と呼んでいました。お盆が終わり寂しくなったので、仏壇に義父が好きだった百日紅の花を、一枝切って手向けました。
百日紅義父を偲んで仏壇に
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