「こんなに小さいのに、かわいい花だね」霜にも雪にも負けず、うつむいて咲く白い小さな花は、春の近さを感じさせてくれます。スノードロップは英名で、雪の雫という意味です。春に咲く球根花で、別名マツユキソウやユキノハナとも言われます。花弁が雪の耳飾りがぶら下がっているようにも見えます。二枚の葉の間から七センチほどの花茎を出し、その天辺に真っ白い花が一つ下向きに咲く姿は、清楚で可憐です。六枚の花弁は、外の花弁が大きいので三弁の花のように見えます。内側の花弁に緑の斑点があるのが特徴です。葉は自然に枯れるまでそのままにしておきます。葉は球根に栄養を貯える大切なものだからです。
去年の十月、大きな植木鉢にスノードロップの小型球根を五球植えました。一月下旬、しっかりした芽出しと同時に真っ白な花を見つけました。さっそく、カリンの木の下に五球移植しました。植えた球根の数だけ芽が出る。当たり前のことですが、寒さの中でも生長する生命力を感じました。まもなく、クロッカス、スノーフレーク、各種スイセンが春の訪れを告げます。
早春の純白可憐スノードロップ
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