立春が過ぎ、一雨ごとに暖かくなり自然界は活動を開始しています。安達ヶ原には、地面にへばりつくように葉を広げ(ロゼット状)セイヨウタンポポが咲いています。
和名西洋蒲公英は、西洋のタンポポの意味で、ヨーロッパではサラダ菜などの食用に栽培されています。花は日本産のタンポポと似ていますが、花の元を包んでいる総包が反り返る特徴があります。実が日本在来のタンポポよりも軽くて遠くまで飛びやすく、繁殖力が強いです。ヨーロッパ原産の帰化植物で、明治時代に札幌農学校(北海道大学)の外人教師が野菜として植えたのが、たちまち全国に広がりました。在来種のタンポポは春先だけに咲きますが、セイヨウタンポポは一年中咲くので在来のタンポポは激減しています。
「家はセイヨウタンポポを根こそぎ抜いているの。花の種が飛ばない前に採ってしまえばいいのよ」と、堀之内の友達が話していました。我が家では自然に任せ、東屋の前には日本のタンポポが、車庫の前にはセイヨウタンポポが咲いています。花は天ぷら、葉はサラダ、根はきんぴらにすると美味です。
野に遊びたんぽぽ咲きて笑顔かな