遠山野草園Toyamayasouen

遠山野草園
2025.03.01

セリ(セリ科) 第297章 2025年3月号

セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ。これぞ七草で知られるセリは、春の七草の筆頭です。数少ない日本原産の野菜です。子供の頃、小川や田んぼのあぜ道でセリ摘みをして、独特な爽やかな香りがした懐かしい思い出です。

和名芹(せり)は、春たくさんの株が盛んに育つ様子が競(せ)り合っているように見えることが命名の由来のようです。地面に這う株が株から数本伸びその節から新芽が出ます。食べるのは主に春ですが、花は夏に咲き、白いレースのような小花が多数集まっています。食物繊維を多く含むのでお通じに良いです。水中に生えたものは柔らかいので、根元を持って引っ張ると地下茎まで抜けます。根はひも状でよく洗って食べます。三大有毒植物の一つのドクゼリの根は太くて大きい竹状の地下茎です。

私は、セリを3箇所で育てています。昔から庭木の下にあるセリ、他の二つのセリは、下方の友達から頂いた物です。2箇所目は、東屋を降りたじめじめした湿地、3箇所目はその奥の水がチョロチョロ流れている所です。4月頃になるとそれぞれの場所でどnように成長するのでしょうか。とっても楽しみです。

 

採り立ての香り豊かな芹ぞうすい

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