10月13日、玄関にセンブリが入った袋に名前が書いて置いてありました。すぐ、大清水の大工さんにお礼を言うと、「押畑で木を切った時、その下にセンブリが生えていて、安達さんが探していたので少しもらって来たよ」と、言っていました。さっそく植えました。
和名千振は、全草を乾燥させて煎じて服用しますが、苦味が強く千回振り出してもまだ苦いのが由来です。日本固有種で、日当たりの良い草地や木の下に生える高さ20㌢程の2年草です。白い星のような花弁に紫色の筋があり、光が当たると開き、暗くなると閉じます。茎の断面は四角く直立し、花を咲かせると枯れてしまいます。昔から苦味健胃薬として知られる薬草で、効き目が良く当たるので当薬(トウヤク)の名もあります。昔、義父はセンブリ茶を飲んでいました。「良薬は口に苦し」です。
11月12日、生涯大学で園芸の講座がありました。乾燥したセンブリをなめて苦さを味わってもらい、日本薬局方では医薬品に認められ、県のレッドデーターブックでは、一般保護生物に含まれることを学習しました。自然保護などの為、野生品を使うのは難しく、薬草栽培は、将来に向けた大きな課題です。
千振の白花開く野草園
df52a97770e11b6b560f2763c0621cba-1