ツルニチニチソウが、庭の隅に群生しています。葉や茎は繁殖力が旺盛ですが、花は少なく、春から夏まで、少しずつ咲き続けます。
和名蔓日日草は、直立する茎のどれかに、毎日毎日〔日々〕花が見られるのが、「日々」の命名の由来です。4㌢程の淡紫色の花は、必ずしも一日花ではありません。花びらは5弁花に見えますが、基部はくっついた合弁花で、肉厚の葉は茎に対生で並んでいます。別名ツルギキョウとも言われます。ヨーロッパ原産の常緑つる性植物です。つるは地面を這って伸び、花が咲く茎は、長い横這いの茎から立ち上がった短い茎で、直立した短茎の上部に花をつけます。小型のヒメニチニチソウや、葉に斑入りの園芸品種もあります。多年草なので、一度根づけば毎年花が楽しめます。
先日、台方の「みのり」の読者に、『花と遊ぶ』の作者の方に、「この花の名前を聞いて欲しい」とJAの担当者は頼まれたそうです。早速、スマホに写して持って来てくれました。「家にも咲いているツルニチニチソウだよ。6月号に登場させます」と伝えました。私はその日から、今まで目に入らなかった薄紫の可憐な花を観察しながら楽しんでいます。
初夏に咲く蔓日日草さわやかに
1a1fa5a1a2754f967f3236cb7884501b