野草園の奥の方に東屋があり、その辺に生えているのは在来種のタンポポです。春先に咲き、他のタンポポと交配していないため、私はニホンタンポポと呼んでいます。家の庭に咲くのはセイヨウタンポポで、ヨーロッパ原産の帰化植物で、繁殖力が強いです。
和名日本蒲公英(ニホンタンポポ)は、在来種のタンポポのことで、葉を含めた全体を上から見た形が鼓面に似ていて、打つ音「タン・ポンポン」が命名の由来のようです。別名「鼓草(ツツミグサ)」で、英語名は「ダンデライオン」です。関東より西の地方には、日本在来のシロバナタンポポもあります。春先以外に花が咲いていれば、ほぼ外来種と言えます。二ホンタンポポは総包が垂れないので、セイヨウタンポポと区別できます。花が終わると、白い綿毛が風に吹かれて飛んでいきます。生薬名は「蒲公英(ホコウエイ)」です。
四月一日は遠山小学校のカタクリ鑑賞会でした。「駒の森」に着くと、在来種のタンポポがあちこちの日だまりで黄色の花を咲かせていました。取香の友達は萼を見せながら、「萼が垂れているのがセイヨウタンポポで、花びらにぴったり着いているのがニホンタンポポで慎ましいね」と笑っていました。
たんぽぽや綿毛ほどけて飛んでゆく