安達ヶ原を散策すると、あっちにもこっちにも背の高いノビルが目立ちます。60㌢位で、茎は中空で日当たりが良く柔らかい土地を好んで生える多年草です。
和名野蒜(のびる)は、野に生えるヒルの意味で、ヒルはネギ、ニンニクなどの総称で、かめばひりひり口を刺激することが由来です。葉は線形で引き抜くと、根に白い球状の鱗茎があり大きさは1~2㌢程です。主に若葉と鱗茎を食べます。春の、代表的山菜の一つで、古来、薬草として用いられ、体が温まり滋養強壮に役立ち、ニンニクやネギのような風味があります。手軽に採る楽しみもあり、大物を見つけると嬉しかったです。花は球状に集まって咲くが、ほとんどの花は咲かずにムカゴになり落ちます。生食できるので味噌を付けたり、きざんで薬味にしたり、天ぷらにもします。
6月初旬、塚の下の方に咲くノビルの花を見つけたので、大清水の友達と一緒に「珍しい花だね」と喜びました。7月2日には、成田市生涯大学院3年生の園芸講座があります。「野に遊ぶ~食べられる野の草~」です。その中の一つで、ノビルの映像を見ながら楽しい授業を展開したいです。
塚の隅白き清楚な野蒜花
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