遠山野草園Toyamayasouen

遠山野草園
2021.10.20

ハマカンザシ(イソマツ科) 第204章 2017年6月号

 庭の隅に縁取りに、ハマカンザシを植えています。葉の間から葉茎を伸ばし、小さな薄紅色の花を球状に咲かせて、愛らしいです。
和名浜簪は、花の姿から連想されるように、海岸に咲くかんざしが由来です。かんざしの形に似た薄紅色の小さな花は、一般にはアルメリアの名で呼ばれています。ヨーロッパの海岸が原産地で、日本には明治の中頃に渡来したようです。草丈は10㌢程度と低く、開花時は、花茎が長く伸び、20㌢程になる多年草です。2~3年に1回、根を引き裂くようにして株分けして増やします。白色のものもあり、日当たりさえ良ければ、花つきは良いです。2歳の孫娘の髪飾りに、小花を摘み取り輪ゴムで結んであげました。喜んでにっこり笑ってポーズをとったので、シャッターチャンスを逃さず写真に撮りました。
先日、大清水の友人に「アルメリアがないよ。どうした」と尋ねると、「なくなったよ。夏の暑さや湿気に弱く、栽培は難しいよね」と話していました。花づくりを楽しんでいる「駒井野の花咲か爺さん」は、「この花は丈夫で、夏の暑ささえ乗り切れば育てやすいよ」と栽培のポイントを教えてくださいました。

初夏の風孫喜びし浜かんざし

Categoryカテゴリー

Archiveアーカイブ