4月下旬、ヒトツバタゴの花が咲き出しました。花が咲くと白く盛り上がって見え存在感があります。国の天然記念物でもあります。
和名一つ葉田子の「タゴ」とはトネリコのことを指します。葉っぱの出方がトネリコが羽状(うじょう)複葉(ふくよう)に対し、ヒトツバタゴは単葉なのが命名の由来です。別名「なんじゃもんじゃ」とも呼ばれています。ずっと前から気になっていたので、ゴールデンウィークに友人と神崎神社に「なんじゃもんじゃ」を見に行きました。水戸光圀公が「この木はなんというもんじゃろうか」と自問自答したことによると言われている有名な大楠(くす)でした。「なんじゃもんじゃ」とは、名前が分からない大木に付けられた総称です。神崎の「なんじゃもんじゃ」は、大きいクスノキで、ヒトツバタゴではありませんでした。
7年程前に、ヒトツバタゴを2本頂き、軽トラに積んで運んできました。NPO成田さくらの里の飯田伸治山長を経て、遠山野草園に移植しました。先日お電話で、「飯田さん、ヒトツバタゴ真っ白く見事に咲いたよ」と言うと、「それは良かった。神崎にも植えて、白い花がさいているよ」と嬉しそうでした。
初夏の風一つ葉田子の白き花