遠山野草園Toyamayasouen

遠山野草園
2021.10.20

ヒメイズイ(ユリ科) 240章 2020年 6月号

「昔、安達さん家からこの花をもらったよ」と、駒井野の友達が言いました。「家ではヒメイズイはもう無くなったよ」と私が言うと、「今まで見たことのない花で、大事に育てたから1鉢持って行って」と言ってくれました。早速、地植えと鉢植えにしました。
和名は姫委蕤で、委蕤とはアマドコロの漢名で、小形のアマドコロが命名の由来です。アマドコロに似ていますが、高さ5~15㌢で、茎は直立して、葉は5㌢程の長楕円形で互生しています。花は長さ1.5㌢程の釣り鐘状で、緑白色を帯びて先端は浅く裂け、葉の脇から1~2個垂れ下がります。千葉県レッドデータブックで調べると、県内のヒメイズイの自生地は極めて少なく、近辺では栗山川中流の湿原に見られ、千葉県の最重要保護生物になっています。
ヒメイズイは、寒さに強く丈夫な多年草です。根茎は堅く浮き上がるので、時々、土を少しかぶせました。やっと、小さくて可愛いヒメイズイが咲き出しました。嬉しくて、アングルをバッチリ決めて何枚も写真を撮りました。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、家でプリントをしました。

春の庭やっと咲いたね姫委蕤

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