遠山野草園Toyamayasouen

遠山野草園
2021.10.20

ヒュウガミズキ(マンサク科) 第191章 2016年5月号

門を入ると、日当たりの良い場所にヒュウガミズキが咲いています。2㍍程の木に、2~3個の淡黄色の花が短い穂になって垂れ下がっています。根元から複数の幹が生え、株立ちしています。
和名日向水木は、トサミズキより優しい姿をしていることから「ヒメミズキ」と言われていたのが訛って、ヒュウガミズキと呼ばれたのが由来のようです。水木は、枝などを切ると勢い良く樹液を吹き出すことから名付けられましたが、ミズキ科ではなく、マンサク科です。日本の特産種で、花を楽しむ庭木で、観賞用に植栽される落葉低木です。花が終わると、赤みを帯びた柔らかい葉を横に広げています。花がなくても、愛らしい枝ぶりを花瓶に生け、初夏まで楽しむことができます。
先日、酒々井町下岩橋の友達の所で、ヒュウガミズキとトサミズキが同じ場所に植えてありました。花も見頃で、違いがはっきり目で確かめることができました。見分け方は、ヒュウガミズキは、トサミズキより花と葉が小さく、木と枝も細いです。一目瞭然で良くわかりました。「どこの家の庭にも、我が家にはない草木があるのだなぁ」と思いました。

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