遠山野草園Toyamayasouen

遠山野草園
2021.10.20

フクレミカン(ミカン科) 235章 2020年1月号

我が家には、温州みかんと小みかんはありますが、福来みかんはありませんでした。欲しかったので、江戸崎の弟に頼んで、筑波山特産の福来みかんの苗木を手に入れ、庭の隅に2本植えました。
和名福来蜜柑(ふくれみかん)は、外皮と実が離れてふくれているところが命名の由来です。実と皮の間に隙間が多くふくれているのです。福来みかんとは、縁起の良いネーミングです。古くから、筑波山周辺では自生していて、皮は鮮やかな黄色で、酸味、甘味、香味も良く、この土地ならではの植物です。直径3~4㌢の在来の柑橘類で、果皮は古くから陳皮として七味唐辛子などに活用されてきました。果皮に含まれる成分が、肥満抑制とストレス抵抗性に効果があるようです。最近は、サイダー、菓子、ラーメン等の原材料にもなっています。
南羽鳥の友達は、子供の頃、学校から帰ると、おやつに福来みかんを食べ、「とっても美味しかったよ」と懐かしそうに話していました。去年、成田山散策の時、光明堂の前の庭に、大きな福来みかんの木を見つけました。きっと、「福がきますように」と、植えたのでしょうか。何だか嬉しかったです。

福来みかん黄に輝くや風物詩

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