明けましておめでとうございます。フユノハナワラビです。今年もどうぞよろしく!
私は、毎朝フユノハナワラビを見ていると、胞子葉のつぶつぶ状からそんな声が聞こえてきそうな気がします。
和名冬(ふゆ)の花(はな)蕨(わらび)は、夏場は休眠するシダの仲間で、秋にワラビのような花を開き、冬には花穂のような胞子が伸びることが命名の由来です。胞子葉を花に見立てて名付けたのです。別名寒(かん)蕨(わらび)とも言います。10~11月頃、葉の間から茎が伸び金色の胞子のうがきれいなので、お正月の縁起物として使われています。他の季節では、シダ特有の葉の個性が楽しめるので、お茶花や盆栽や庭の添え物としてよく植えられています。高さ15~30㌢程で葉の幅は、ほぼ五角形、根元に栄養葉が広がっていて、冬の日差しを受けて光合成をします。
去年の11月に、遠山小学校で一・三年生の「駒の森であそぼう」の環境学習を行いました。三年生の先生が、「安達先生、この花知っていますか」と聞かれたので、「フユノハナワラビだよ」と答えました。少し離れた場所にも生えていたので子供達にも教えました。山野の風の当たらない半日陰で育てましょう。
半日陰凛と一本寒蕨