玄関前の塚の端に、我が家のシンボルツリーの大きなホオノキが立っています。門道を入ると、正面に20㍍もあるその木は、「ようこそ遠山野草園へ!」と招いているようです。
和名朴の木は、若葉がカシワのように、大きな葉に食べ物を盛り付けたり、包んだりしたことが命名の由来です。別名オオガシワとも呼ばれています。日本特産の広葉樹の中では最大級の大きさで、高さは30㍍以上もあり、幹の直径は1㍍もあります。葉は互生し枝先に集まり30㌢以上になり、花も大きく特徴的で20㌢にもなります。花は広い葉に隠されてしまい下から見上げると良く見えません。遠くから眺めると、濃い緑の葉と、ハスの花のような大きな白い花は、中心部のしべも独特の形をして絶妙なコントラストです。落葉高木の為、秋には大きな葉がたくさん落ちます。
母屋を新築するのに、平成7年にホオノキの根元から30㌢程上を切りました。今では、切り株から15本もの木が立ち上がっています。蕾が開花すると、甘い香りがしますが、間もなく落ちてしまうので、シャッターチャンスは難しいです。数年前、朴の葉をかたどった大皿の焼き物を作ったのを思い出しました。
朴の木や葉を広げてる隠れ花
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