遠山野草園Toyamayasouen

遠山野草園
2021.10.20

ミカン(ミカン科) 第198章 2016年12月号

 5年程前に、実のついたウンシュウミカンを植えました。去年は、5個なりましたが、今年は40個ほど実をつけています。日当たりが良く、風が吹きつけない所に育っています。
和名蜜柑は、果実が密のように甘い柑子こうじが由来です。日本の柑橘類の代表ですが、品種はいろいろあります。ウンシュウミカンは、中国から渡来し、日本で改良されたミカンです。育てやすく実つきが良く、風味に優れているだけでなく、種子がなく食べやすいのが特徴です。花期は、初夏に白色の小さな花をつけ、花後に青く小さな実は、黄色からオレンジ色へと熟していきます。ビタミンCが豊富で、風邪や高血圧の予防、二日酔いに薬効があります。家族団らんには欠かせない冬の味覚です。昔、義母は食後の皮を天日で乾かしたものを、袋に入れ風呂に入れていました。
11月下旬の日曜日、小学生の孫と軽トラックに乗り、ミカンもぎに行きました。孫は、ミカンの木を初めて見たようで、珍しそうに手でもぎ取っていました。「まだ酸っぱい匂いだ。もう少したつと甘くなるので、僕、大好きだよ」と言っていました。私は、「みかんの花咲く丘」を口ずさんでいました。

 庭隅のみかん鈴なり孫ともぐ

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