昨年の秋に、ミセバヤを植木鉢から3株地植えにしてみました。日当たりと風通しの良い場所で、なんだか嬉しそうです。紅色の花が他の植物に溶け込んでいました。
和名見せばやは、「見せたい」という意味で、その花の優雅な美しさに由来しています。別名タマノオとも言われます。1株から多数の茎が出て、茎が垂れたまま30㌢程に伸びます。上に伸びるのではなく、下へと垂れるのです。茎の先に淡い紅色の小花を多数つけ球状になります。葉は3枚輪生で、肉厚の扇形です。日本古来の植物として、親しまれている多肉植物です。殖やし方は、株分けとさし芽で簡単に殖やすことができます。10年程前、北海道根室半島の海岸の岩場で、自生しているミセバヤを見たことがあります。年々、自生地は、絶滅が危惧されているそうです。
先日、久住地区土室の友人宅でミセバヤに出会いました。一段高くなった岩の上や、ハンキングバスケットから垂れ下がった紅色の花に、魅了されてしまいました。植物はすべての条件が満たされると、こんなにも美しく生育できるのですね。あまりにも素晴らしかったので、何枚も写真を撮りました。
みせばやを誰に見せよか紅の色
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