遠山野草園Toyamayasouen

遠山野草園
2022.12.06

ラッキョウ(ヒガンバナ科) 第270章 2022年12月

「この紫色の花、何の花か分かりますか」

「白花でないから、ニラの花ではないよね」友達は見たことがない花のようです。私は、「ラッキョウの花だよ」と教えてあげました。

和名辣韭(らっきょう)は、鱗茎に独特の辛さがあり、辛(しん)辣(らつ)な味の韮(にら)という意味が命名の由来です。中国原産で日本でも古くから栽培されている、ヒガンバナ科ネギ属の多年草です。5月頃、まだ葉が若いうちに早採りしたラッキョウのことを、「エシャレット」と名づけ区別しています。7月頃、ラッキョウを掘ると匂いが強く特有の臭気辛みがあります。洗ってラッキョウの塩漬けや甘酢漬けにして食べます。葉の高さは30㌢程で細くて真っ直ぐ立てません。晩秋に淡い赤紫色の3㌢程の可憐な花を咲かせます。非常に丈夫でやせ地でも十分育つため、栽培は簡単で、手がかかりません。

3年前の5月、大清水の友達からラッキョウの苗をいただきました。昨年は、下方の友達にラッキョウの苗を分けてあげました。今年になって友達が「これ安達さんから去年いただいたラッキョウだよ」とお茶を飲みながら話してくれました。「美味しいね。美味しいね」と笑いながら食べました。

 

ゆーらゆら紫の花辣韭(らっきょう)や

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