「ああいい匂い。ああいい匂い」
門道を入ると、右手に光沢のある黄色いロウバイが数個ずつ集まって咲き、良い香りを漂わせています。今年は、特に寒かったので蕾が固く、正月にやっと咲きだしました。
和名蝋梅は、蝋細工のような光沢のある梅に似た花が由来のようです。花弁は分厚くロウのような質感があり、非常に良い香りがし、別名カラウメとも言います。よく見ると、花弁の外側は淡黄色で内側は暗紫色です。いずれが花弁でいずれが萼なのか区別しがたいです。花全体が黄色のソシンロウバイもあります。冬の初めに吹く木枯らしがたちまち木の葉を吹き落としてしまうと、蕾も一段と大きくなり、少しずつ開きます。花は葉の出る前に咲くのです。中国原産の落葉低木で、日当たりの良い場所を好み、冬の寒い季節に咲く花木の一つです。ちなみに、ウメはバラ科でロウバイはロウバイ科で全く違う種類です。
去年の12月、佐倉のくらしの植物苑で見たロウバイは、まだ蕾が固く小さい状態でした。帰宅後さっそくロウバイを見ると、一輪だけ咲いていました。改めて、植物は自然条件と環境条件に大きく左右されると実感しました。
ろう梅の香り漂う門構え