遠山野草園Toyamayasouen

遠山野草園
2024.04.01

ネコヤナギ(ヤナギ科) 第286章 2024年4月号

2年前にジョイフル本田で、高さ1メートル程のネコヤナギの苗木を買って、日当たりの良い野草園の入り口に植えました。3月になると、葉よりも早く綿毛のある3㌢位の花穂になりました。ふわふわした花穂は、春の到来を感じさせてくれます。

和名猫柳(ねこやなぎ)は、銀色の柔らかい毛に包まれた花穂が猫のしっぽに似て、柳の仲間であることが命名の由来です。別名カワヤナギやエノコロヤナギとも言います。江戸時代まではカワヤナギ、ネコヤナギは明治以降に呼ばれているようです。落葉低木で、高さは1~3メートル、銀白色の絹毛で覆われたコロコロした花穂が美しく愛らしいです。早春の季節感を表す花材として生け花や盆栽、庭木等に広く用いられます。最初は茶色の皮に包まれ、茶色の皮が弾(はじ)けて中のふわふわが出てきます。

春分の日、仏壇のスイセンに添えてネコヤナギも生けてみました。ネコヤナギの出番が増えて何だかとっても嬉しいです。また、ネコヤナギは、ドライフラワーにも適しているそうで作業場にも飾ってみました。一年たっても銀色の猫のしっぽは色あせることもなく頑張っている姿に会いたいものです。

 

猫柳頬に優しくふんわりと

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